ウェブはクソ的な記事を読んで思ったことを書いてみた
Posted on by vanillate
「Flashのことを笑っている場合じゃない」
「PosterousのCEO「Webはクソ。ブラウザはマジなんとかしろ」」
あたりの記事を読んで思ったことが心の中にもやもや残っていたので、まとめてみる。
内容に対して忠実でないかもしれない、文章の言葉言葉を拾った結果、あくまで私が感じたことを。
ウェブブラウザは収拾されるどころか増えてる
私がウェブを勉強し始めた2000年頃、ウェブブラウザの主流はIE5.5とネスケだった。
あまり記憶がないけど、jsを使うとバグったり、CSSもうまく動いてくれなくて、IEのネイティブ対応してるCSSに頼って作っていたような気がする。
その頃の私は、いつかブラウザ戦争なんていうものは終わって、どこかに統合されてくれればいい、なんておもっていた。
けれどわたしの思惑とは真逆だった。macは9シリーズからXシリーズになり、IEやネスケからFirefoxやSafariになり。googleはChormeを出して、winユーザーはFirefoxやらChormeを利用。IEシリーズはアップデートを重ねたけど、すべてのバージョン環境がいろんなwindowsで共存しているようで、IE6,7,8のチェックは必須。Operaのファンももちろんいて、他にもwebkitベース、mozillaベースなどさまざまなブラウザがうまれているのが現状。(書ききれなかったブラウザを利用してる方ごめんなさい。)
クロスプラットフォームという夢
「どんなパソコンでも、どんな環境でも、同じように作業できること」
ウェブ制作をはじめたころから、これが正しいと思ってた。
これを夢見ていた。
だた、それが実際に実現されたとき、「面白くない」と思ってしまった。
私がクロスプラットフォームというものがきれいごとで、とても面白くないと初めて思ったのは、「Tweetdeck」というツイッタークライアントを使ったとき。
adobe airを利用していて、基本的にはwinでもmacでも同じ動作ができるように作られてる。機能も多彩だし、本当に感動した。
けれど、その次の瞬間、絶望している自分に気がついた。
私はmacのインターフェイスが好きで、公私ともにMacを利用している。当時の「Tweetdeck」は、ドラッグ&ドロップが使えなかった。Macではドラッグ&ドロップでなんでもできる。(語弊があるけど)。また、通知機能は、growlではなく、独自の通知機能を使っている。
ツイートするとき、通常はチャットのようにエンターキーで送信するが、オプションで「command+Enter」を送信として使うことを期待するが、「control+Enter」だったりする。
commandはmac特有だけど、controlだったらみんな使えるもんね、わかる。
だけどこれって、ローカルアプリの恩恵をうけてないんじゃないの?
こうおもった瞬間、私の中で考えが少しずつ変わり始めた。
ウェブはあくまでデータソース
webブラウザベースの考え方を変えてみるという記事を書いたときには、まだはっきりともやもやの原因を突き詰められてはいなかったけど、要はこういうことなのだ。
クラウドも、ネットワークも、インターネット上のコミュニケーションも否定する気などさらさらない。わたしもその恩恵をうけているし、.macを使って、dropboxで共有して、evernoteでクリップしている。
最初の気づきは、全部ウェブブラウザでやってると、ブラウザが重くなったり、本当の意味で「ブラウジング」することを圧迫しているような気がしたこと。
evernoteだってクライアントで見てる、twitterだって。dropboxだって、ローカルな部分で参照するほうが多くない?
「全部、ブラウザ上でやる必要ないんじゃない?」
ウェブは重要だ。だけど、少し違うレイヤーが必要なんじゃないかな。
ネット上と、ローカルとの間のアプリの登場
Gmailにドラッグ&ドロップなどの恩恵を受けられるようにした、mailplaneや、ウェブサイトをそのまま別アプリとして起動できるようにするFluidなんかは、そんな思想から出てきたのではないかと思わせるようなアプリケーションだ。
ブラウザベースのアプリケーションやデータの恩恵は受けたい、だけどすこしだけ便利に使いたい。
そんな風に思う私には少しだけやさしいアプリケーションで、現在も重宝している。
こういったアプリが生まれてくるということは、ニーズが出てきているってことなのかなあって思う。
iPhoneでの利用体験
使ったことのある機種でだけ言及すると、iPhoneでの利用体験となってしまうのだが、iphoneで何かをするとき、webベースだけのサービスって後から気がついたりする。
たとえば、evernoteをiphoneでどうやって使うの?って考えたときに、safariで検索するよりも先に「App Store」に指がむかっているのだ。(deliciousのyahoo!id対応版アプリがAppStoreに無いときは絶望した。だけど実はwebで対応してた、って気がついたときにはもう何日も経っていた。)
それくらいiphoneではアプリケーションと密接な関係でいられる。
twitterで「良いクライアントはないか?」と会話しているときに、「一番twitterしやすいのはiphoneから!」なんて返答が返ってきたくらい。
iphoneのUIの恩恵を受けて、美しくデザインされているアプリは、平均化、標準化されたウェブサイトからのアクセスよりも使いやすいことがあるってことがわかった瞬間だったよ。
ウェブベースとか、ローカルとか、ネイティブとかもういいのよ
私たちがいままで勉強してきたウェブ制作の技術も、flashもhtmlもcssもjavascriptもDBもデザインも他の技術も全部全部、これからも必要になってくるとおもう。
だけど、もう一歩踏み込む時がきたのかもしれない。
もちろん、とどまる人がいてもいいとおもう。そこにもニーズがあるとおもうし。
乱暴な言い方をすると、「IEがIEがっていうなら、自分好みのブラウザを作ればいいんじゃない」っていう時代がきたんじゃないかな。
もうすこし踏み込んでいうと、Macとwindows(とLinux)のネイティブアプリを作る方が、数多く存在するウェブブラウザ全部に対応させるより楽しいかもしれないってこと。
もちろん沢山の言語を勉強しなくちゃいけないし、今までの技術で進めていけない、ということは、簡単なことではない、ということになるかもしれないけど。
でもそれは今までに始まったことじゃないし、どんどん新しいことを勉強しなくちゃいけないことは覚悟してたじゃない。
もうウェブベースとかネイティブとか枠を分けている場合じゃないんじゃないかな。
ああ、ウェブを作るような感覚で、ネイティブアプリを作成しよう。ウェブが危機なんじゃなくて、ウェブがネイティブアプリに喰らうイメージなんだよ。
